社会学って何を学ぶ学問?

今回の記事では、社会学部を取り上げてみようと思います。

《社会学とは何か》
社会学とは、「私たちが今、生きている社会」を対象に、世の中の「当たり前」を疑う学問です。自分が当たり前だと思うことを他の人もそう考えるとは限りません。同じ事柄でも、人によって見え方が変わります。社会学は、社会をさまざまな角度から捉えることで、人々の多様性を認め、多様な人々が生きやすい社会を模索する学問です。
社会学を学ぶ過程では、私たちを取り巻く社会のしくみを知ることができます。例えば、大学受験をする高校生やそれを経験した大学生にとって、高校を卒業して大学に入ることは当たり前と思うかもしれません。ですが、日本の大学・短大の進学率は57.7%(2023年度)で、約4割の人は進学していません。このような社会の現実を知ると、「自分は今、社会の中でどの位置にいるのか」を知り、「自分はこれからどう生きていくのか」を考えることにもつながります。

《社会学の研究対象》
社会学は社会のあらゆることを対象に幅広く学びます。社会学部に通う学生たちの研究テーマは「国際社会」、「ジェンダー」、「マスメディア論」、「アイドル」など実にさまざまです。また、心の問題に目を向ける研究もあり「現代社会の生きづらさはどこからくるものなのか」を考察することも出来ます。

《社会学で学べること(早稲田大学社会科学部のカリキュラムより抜粋)》
早稲田大学の社会科学部では、2年次春学期までどんな学問にも必要とされる基本的な手法やツール、「社会科学とは何か」を学び、2年次秋学期以降はコースを選択して、より専門的な内容を持った専門科目と社会科学総合研究などの学際科目を履修していきます。
選べるコースは以下の通りです。(※2024/02/23時点)
・平和・国際協力コース
効果的かつ公正な平和・国際協力をめぐる研究・実践について、総合的に学び、実習します。今日の社会空間の越層性(glocality)、多様な公共問題の交差性(intersectionality)、公共、市場、市民社会等異なるセクターを架橋する協働(governance)軸として、cross-disciplinaryな知見とスキルを涵養します。
・多文化社会・共生コース
世界各地域の多様な歴史・宗教・文化・社会を人文科学の学知として学び、政治・法律・経済などの社会科学の学知を融合させ、多文化共生社会に生きる地球市民としての豊かな専門性とグローバルな教養を身につけます。
・サスティナビリティコース
将来世代に良好な自然環境を承継しつつ社会経済の発展を実現することについて、構造的な理解を得て、地球温暖化を緩和するための脱炭素社会の実現や食料・エネルギー・資源の保全など持続可能な発展の問題について、政治、経済、社会、制度などの視点で分析します。
・『コミュニティ・社会デザイン』コース
都市・農村地域などコミュニティにおける社会・経済・文化・環境の複雑な課題についてコミュニケーション・メディア、計画・開発、政策過程論を基礎としながら市民の相互理解と主体性、企業の社会的責任、公民協働をベースとしたデザイン思考アプローチから、課題解決および未来創造の専門知とスキルを修得します。
・組織・社会イノベーションコース
企業に競争力強化と持続的な成長・発展をもたらすとともに、顧客やさまざまなステークホルダーに対する価値を高め、社会経済的な変革と進化をも生み出すイノベーションに、経済学、経営学、社会学などの理論や分析枠組みを用いてアプローチし、その効果的な創出法と経済社会へのインパクトを洞察する能力を身につけます。

《最後に…》
社会学を学ぶことのできる学部・学科はたくさんあります。たとえば、「社会学部」という名前になっていなくても、以前に紹介したリベラルアーツなど、他の学問と関連した科目設定をしている大学もあります。
なので、「社会学」だけでなく、「メディア」「ジェンダー」など、色々なキーワードから該当する学部・学科を探してみるのもいいかもしれませんね(‘◇’)ゞ